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完全データ入稿の注意点【PDF入稿】

トラブルを防ぐためのポイント

データ入稿最終チェック

1月から3月は印刷会社にとって、年度末・新年度の印刷物の依頼が集中する時期となりました!
慌ただしいなかでも品質をスムーズに進行するためには、事前の準備が大切です!
今回の記事では、トラブルを防ぐための完全データ入稿(PDF)のチェックポイントを解説します。

1.完全データ入稿

完全データ入稿とは、「デザイン・組版が完了し、これ以上修正することなく紙面として完成した状態」です。
修正などが必要な場合は、別途費用の発生や発送予定日や納品日が遅れる可能性があります。
特に急ぎの印刷では、事前に注意点を確認して入稿準備をしてくださいね。

ファイル形式

対応形式は以下の通りです。
※対応外の形式では、レイアウトが崩れるなどのトラブルが起こる可能性があります。

印刷会社で推奨している入稿データは…
 □ PDF 
 □ Adobe Illustrator

相談が必要な入稿データは…
 □ Adobe InDesign
 □ Word/Excel/Powerpoint
 □ 画像データ(Adobe Photoshop、jpg)

推奨データ

2.データ入稿時の注意点

PDFでの入稿

PDF形式で入稿することで、ファイル容量が軽くなり画像リンク切れフォントの問題も回避できます。
PDFの規格は…
①一般的なデータの場合:PDFX-1a ②透明効果が含まれる複雑なデータの場合:PDFX-4 があります。

Adobe InDesignやMicrosoft Office(Word、Excel、Powepoint)で紙面データを制作した場合

バージョン違いフォントの問題でレイアウト崩れが発生するため、InDesignやMicrosoft Officeのネイティブデータでの入稿を推奨しておりません。お客様のパソコンにて、PDFを書き出してからの入稿をお願いしています。

インデザインデータでの入稿希望の場合は、可能な範囲内で対応しますので、一度ご相談ください。

PDFに変換する

InDesignでのPDF作成方法

①メニューバーの「ファイル」→「PDF書き出しプリセット」から「[PDFX-1a]もしくは[PDF/X-4]」を選択。

indesign


②ファイル名を入力する。
③トンボと裁ち落としの設定をする。
 □「内トンボ」「外トンボ」「センタートンボ」にチェック
 □トンボの種類「丸付きセンタートンボ」を選択
 □「裁ち落としと印刷可能領域」で「ドキュメントの裁ち落とし設定使用」にチェック
④「書き出し」を選択して、完了!

indesign1-3

MicrosoftOffice(Windows)でのPDF作成方法

【Word】

① 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択

Word


② 「ファイルの種類」→「PDF(*.pdf)」にする。ファイル名を入力
③ 「最適化」の項目がある場合は「標準(オンライン発行および印刷)」にチェック
④「オプション」→「PDFのオプション:pdf/A準拠」にチェック

Word61-3
Word4

⑤「ツール」→「図の圧縮」→「解像度:高品質」を選択し、「保存」をして完了!

Word5
Word6
【Excel】

基本的なPDFの保存方法は、Wordと同じです。

① 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択

② 「ファイルの種類」→「PDF(*.pdf)」にする。ファイル名を入力
③ 「最適化」の項目がある場合は「標準(オンライン発行および印刷)」にチェック
④「オプション」→「PDFのオプション:pdf/A準拠」にチェック

⑤「ツール」→「図の圧縮」→「解像度:高品質」を選択し、「保存」をして完了!

Excel6
【PowerPoint】

基本的なPDFの保存方法は、Word、Excelと同じです。

① 「ファイル」→「名前を付けて保存」を選択

② 「ファイルの種類」→「PDF(*.pdf)」にする。ファイル名を入力
③ 「最適化」の項目がある場合は「標準(オンライン発行および印刷)」にチェック
④「オプション」→「PDFのオプション:pdf/A準拠」にチェック

Powerpoint61-3
Powerpoint4

⑤「ツール」→「図の圧縮」→「解像度:高品質」を選択し、「保存」をして完了!

Powerpoint5
Powerpoint6

3.データ入稿前の最終チェックリスト

【共通のチェック項目】
□ 仕上がりのサイズは合っているか
□ カラー設定の確認
□ 埋め込み画像の解像度は足りているか(画像が荒くないか)
□ 複数ページの場合、ページ数は合っているか
□ フォントは全て埋め込まれているか
□ 内容に誤りがないか(日時・曜日・場所・金額・名前 等)

【InDesignからPDFを書き出した場合】
□ トンボ(トリムマーク)と塗り足しはあるか
 (仕上がりサイズより3mm外側に)
□ 複数ページの場合、単ページデータで書き出す(見開きページ×)。

【MicrosoftOfficeからPDFを書き出した場合】
□ ページ中心を仕上がりに合わせる
□ PDFに注釈(コメント)やセキュリティの設定をしない

【データが複数ある場合のチェック項目】
□ファイル名に表裏やページ番号が明記してあるか
□向き(縦横)やサイズは統一されているか
□データごとに分かりやすくまとめてあるか

最後に校了紙(出力紙)の準備をして、PDFデータと一緒に印刷会社へ渡しましょう。
担当スタッフが印刷に適したデータか確認をいたします!
不備があれば、担当営業を通じてお知らせしますので、初めてでも安心してください。

不明点などございましたら、いつでもご相談受けたまります!気兼ねなく聞いてくださいね♪

これらのポイントを守ることで、トラブルを防ぎ、高品質な印刷物が作成できます。PDFデータ入稿する時に参考にしてください!
次回は、Illustratorのネイティブデータを入稿するときの注意点を解説していきます。


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