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はじめての校正ガイド

校正記号と校正確認のポイント

「校正」と聞くと、「専門的で難しそう」と思われる方も多いかもしれません。
でも基本的なポイントさえ押さえておくと、初めての校正でもスムーズに進められるようになります!
今回は、校正初心者に向けて校正記号の使い方や注意点をわかりやすく解説します!

1.校正とは?

校正とは、印刷物やデジタルコンテンツの仕上がりを確認し、誤字脱字や表現の不備デザインのズレをチェックする作業です。
誤りを見逃さずに正すことで、完成度の高い印刷物が出来上がります。

校正は大きく以下の2つに分かれます。

① 文字校正

誤字脱字や文法ミス、表記揺れ(同じ意味の言葉が異なる表記で混在していること)をチェック

② レイアウト校正

デザインやレイアウトのズレ、フォントや余白の不統一を確認

2.校正記号とは?

校正記号とは、修正箇所を的確に伝えるために使われる共通の記号です。記号を使うことで、修正指示が分かりやすくなり、誤解を防ぎます
以下は代表的な校正記号です。

校正ガイド1
校正ガイド2
校正ガイド3
校正ガイド4
校正ガイド5

校正記号を実際の原稿に書き込む場合、赤ペンを使用するのが基本です。
また、指示が複雑な場合は、余白に具体的なコメントを添えてあげてね♩

3.校正作業の基本ステップ

① 一度に全てを見ようとしない

誤字や表記揺れ、デザインのズレなどを一気にチェックするのは大変です。
それぞれに集中して確認する時間を分けましょう。例えば、1回目は文字校正2回目はレイアウト校正に絞る

② 原稿と校正紙を並べて確認する

校正では、原稿と校正紙を見比べて内容の一致を確認します。特に数値や人名、固有名詞は間違いやすいので、入念にチェックしましょう。

③ 読み飛ばさず、音読する。

目だけで確認すると、誤りを見逃しやすくなります。
音読することで、文章のリズムや文法ミスを発見しやすくなります。

4.校正時の注意ポイント

① 数字

桁数や記号(例:¥、%、-)の間違いに注意する。

② 表記揺れ

表記揺れは、「同じ意味の言葉が異なる表記で混在していること」。

たとえば、
同じ表現を統一:「メール」「Eメール」「E-mail」など、
単位の不揃い: 「1.5m」or「150cm」/「1cm」or「10mm」
かっこが統一されていない: ()半角かっこと()全角かっこの混在や「 」、【 】、〈 〉の使い分け
英単語が大文字か小文字か:「YES」or「Yes」
住所の表記法:本町1-1・本町一丁目1番
同じものの異なる呼び方: 「パソコン」「PC」

他にも…
さまざま/様々
みなさま/皆さま/皆様
ひとりひとり/一人ひとり/一人一人
よい/いい/良い
アイデア/アイディア
2025年/令和7年
6か月/6ヵ月/6カ月/6ヶ月
10000人/10,000人/1万人 など

③ 改行位置 

行頭や行末の不自然な配置を確認しましょう。

④ デザインとのバランス

余白が統一されているか、写真や文字がズレていないか確認しましょう。

まとめ

校正作業は細かい部分を確認する地道な作業ですが、丁寧に行うことで印刷物の完成度が大きく向上します。
ぜひ今回の記事を参考に校正チェックをしてくださいね。
また、印刷物に関する疑問やお悩みがありましたら、私たち印刷会社にお気軽にご相談ください。プロの視点でサポートいたします!


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